執筆記

ウィキペディア利用者:逃亡者です。基本的にウィキペディア執筆に関しての日記です。そのうち気まぐれで関係ないことも書くかもしれません。

最近の動向 - WikiGap 2020など

すっかり報告が遅れましたが、9月26日(土)、こちらのイベントに参加させていただきました。

wikigap.jp

そもそもWikiGapとは

「世界中の人が集まり、様々な分野の女性、何等かの分野で活躍している女性、専門性をもつ女性、生き方のお手本となる女性についての記事コンテンツをウィキペディアに追加するというイベントです。同様のイベントがすでに60か国ほどで開催されており、インターネット上で女性がより多く扱われるような努力がなされています。

WikiGapはスウェーデン外務省により各国のスウェーデン大使館とウィキメディア財団が世界中で有志を集め、女性による女性についての記事を増やそうという取り組みです。(中略)力を合わせて女性に関する記事の数を増やし、インターネット上の男女平等を実現しようとしているのです。」

だそうです(WikiGapとは?)より引用。

東京では2019年秋にも開催されましたが、会場が「スウェーデン大使館」とのこと、あまりの大々的な規模にびびって不参加でした。今回、開催に携わる某氏よりお誘いいただき参加させていただいた次第ですが(頼まれごとは断れない性格)、そうでなければまた不参加だったかもしれないです。

幸か不幸か、コロナ禍でお盆の帰省をとりやめ、9月連休に予定していた家族旅行もとりやめ、8月・9月共に大型休暇は自宅引きこもりになりまして、この機を無駄にしてはいけないと、図書館に通い、大量に本を借り(レジ袋有料化を機に入手したエコバッグが運搬に活躍)、新聞検索を駆使し(有料だがいくらかかったかは考えないことにする)、執筆に臨みました。

当日は電車を乗り継ぎ、道筋をスマホで確かめつつ完全に「おのぼりさん」状態で現地に到着、

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如何にも入れなさそうな門を前にし「これ入れるのか?」と悩み、思い切って門に手をかけると、やはり鍵がかかっており、「どうすればよいのだ? 雨も降りそうだし」と、おろおろしていると、きっと不審者に見られたのでしょう、警備員さんに声をかけられ「今日このイベントで」と話すと、あっさりと館内のロビーへご案内いただけました。

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オープニングセッションのスライド。会場はやはり大きくて圧倒されました……

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ランチの模様。相変らず洋食が苦手で、周囲から見て食べ方が見苦しかったと思います。同席された皆様、すみません(^^;

当日までに21件の記事を仕上げておりましたが(こちらです。さすがに多くてリンク張るのが面倒……(^^;)その内の1つ、

桂田芳枝 - Wikipedia

こちらの記事は、本イベント開催前の9月半ばに投稿したところ、以前よりイベントでご一緒させていただいた県立図書館のK氏が「実は執筆したかった」と事前にご連絡いただいており、ならば「一緒に加筆しましょう」と声をかけ、テーブルをご一緒させていただきました。K氏のご持参いただいた資料には、僕が発見できなかった資料もありました。おかげで加筆に協力させていただき、記事内容を充実させることができ、大いに感謝です。

また今回は一応ファシリテーターの立場として参加であり、同テーブルにもうお一方、同じく県立図書館の方がいらしており(初対面)、そちらの執筆の助言も担当させていただきました。……が、お二方とも少し教えるだけでどんどん書いていただけ、結果的にファシリテーターとしては、ずいぶん楽をしてしまいました(^^;。

お陰で「現地で余裕があれば、その場でもう1件書いてみたい」と思っていた記事を、新たに仕上げることができました。

安藤仁子 - Wikipedia

日清食品チキンラーメン」「カップヌードル」などの発明者、安藤百福氏の奥様です。周囲からは「ドラマのモデルなのに、まだ記事が無かったの?」と驚かれました。

そしてイベントも終了を迎え

WikiGap 2020 Final

こちらサイトの動画では僕が恐縮そうに喋る姿を晒しております。お時間のあるかたはご覧ください(^^;

動画の中で、思い入れのある記事として述べているのが、こちらです。

高橋瑞子 - Wikipedia

一昔前は女性の立場は弱かった。医者を志して医学を学ぼうにも、医学校への入学が認められなかった。しかし「医者になりたい」との強い思いで、医学校への入学を直談判。この人の尽力により多くの女性が医学の道が開かれ、多くの女医が巣立った……といった女性です。医者だと医学だの専門的なことを抜きにしても、ドラマの主人公のような、波乱万丈な人生を歩んだ女性、というか「なぜ未だにドラマ化されないのか」と思うほどでした。あとから調べると、まだまだ文献がありそうですので、今後もじっくり記事を書きたし、もっと育てていきたいです。

 

WikiGapを離れて普段の執筆としましては、9月に月間新記事賞をいただいた記事を2件とも、良質な記事としてご選定いただきました。ご投票、ご賛成くださった皆様、ありがとうございました。

渡辺カネ - Wikipedia

北海道帯広開拓で活躍した女性。活躍というより、開拓時代の厳しい自然でひたすら耐え凌いだという印象が強く、派手な活躍をしたわけではなく、大きな評価を受けたようでもないので書くのを躊躇しましたが、夏頃ふと「書いてみようか」とスイッチが入りました。いざ書き始めると「もっと調べてみたい」と、図書館へ通い、国会図書館へ遠隔複写と、ずぶずぶと泥沼にはまり、記事が肥大してゆきました。その割にGA専攻は実にあっさりと完了しました。この投稿後にWikiGap開催のお知らせがあったもので、これだけの大ネタはせっかくならWikiGapのためにとっておけば良かったかな?と、後から思いました。

反面、苦戦を強いられたのがこちらです。

牛山喜久子 - Wikipedia

昭和中期の美容師さんです。今年3月に神奈川のWikiGapで「芝山みよか」さんを書いたとき、氏を含めた女性用美容師さん3人で「業界三羽ガラス」と呼ばれていたと知り、「ならば三羽ガラスをコンプしてみよう」と思い立ちました(ちなみに三羽ガラスのもうお一方はマヤ片岡さんといいます)。

選考はどうにかこうにか通過したものの、宿題を残すこととなりました。というか「渡辺カネ」のような記事は、書いていてある程度の手応えを感じたのですけれど、牛山喜久子の方は門外漢も甚だしく、まさかこれが月間記事賞を受賞なんて予想だにしてなかったのですよねぇ……あれとかこれとかそれとか、GA選考の宿題がたまっていますが、コロナ禍もなかなか収まりませんので、地道にこなしていきたいと思います。