執筆記

ウィキペディア利用者:逃亡者です。基本的にウィキペディア執筆に関しての日記です。そのうち気まぐれで関係ないことも書くかもしれません。

Wikipediaブンガク5 大岡昇平

10月25日(日)は、第5回となる「Wikipediaブンガク」に参加してまいりました。

 「Wikipediaブンガク」。神奈川近代文学館での展示を見つつ、その展示に関するウィキペディアの記事を書いてみよう!との企画、もう5回目となります。本来は春に開催予定でしたが、この展示自体がコロナ禍で延期、その煽りでイベントも当然延期となり、めでたく展示・イベント共に開催に漕ぎつけました。

 

今回は、神奈川ゆかりでもある文人大岡昇平です。

www.kanabun.or.jp

いつもの流れで文学館に集合、ギャラリートークを拝聴した後、展示を閲覧。事前に「作品は不得手だから、関連する人物とか何かの記事に手をつけるかなぁ……」と展示を見ていると、戦中を題材とした作品『野火』にはなぜか強烈に惹きつけられ、「作品を書くとしたらこれだろうな」と思っておりました。コロナ禍で春から在宅勤務になり、生活時間に余裕ができて、NHK連続テレビ小説『エール』を毎朝見るようになり、戦時下の凄惨さに心を打たれたこともあるでしょうか。

 

そしていつもの執筆会場、神奈川県立図書館へ移動。昼食をはさみ、執筆テーマ計7つ(だったと思います。ちがったらすみません)が用意され、テーマごとのテーブルが用意され、「参加者各自、希望のテーブルへ!」との声と共に、チーム分けのために各自それぞれテーブルへ移動「人物じゃないけど人物団体ってことで、あのテーブルかなぁ」と一瞬思いきや、すでにそこには2名着席済み、他のテーブルにも着席済み、唯一の空席が「野火」!? ……展示にこの作品に惹きつけられたのも何かの縁だろうと思い、「野火」の担当となりました。県立図書館のT氏がご参加くださいましたが、結局はほぼ1人で加筆でした。

「野火 (小説)」の版間の差分 - Wikipedia

戦記、人肉、狂人と、非常に濃い内容のようで、さすがにそのすべてを網羅はできませんでしたが、ギャラリートークで伺った内容、展示で拝見した内容はこの作品の特徴として盛り込むべきと考え、出典を付加しつつ加筆させていただきました。事前に揃えられていた資料にはそれらの特徴がしっかり押さえられており、いつもながら的確に資料をご用意いただく県立図書館さんには感謝感謝です。

ついでに関連記事として新規に1本、書かせていただきました。

長田鞆絵 - Wikipedia

大岡昇平氏の長女、児童文学作家です。もちろんその場で新規記事をゼロから作り上げることなどできるわけがなく、春にイベントが延期となったときより「いつかイベントが開催されたら、新規で何か書けるかなぁ」と、図書館へ行く都度、氏に関する記述を少しずつ集め、「部品」を事前に用意しており、それらを組合わせて立項できました。細かいところですが、生年月日は自力では「年月」までしかわからず、先述のT氏に「日」を突き止めていただき、感謝です。

そうしたところ、さらにもう1本、いつもイベントでご一緒させていただくI氏による新規記事です。

兵士・庶民の戦争資料館 - Wikipedia

「おぉっ、こうした目の付け所があったか」と、目から鱗でした。同じ大岡昇平関連の事物といっても、人によって色々なアプローチの仕方があるものですね。こうして1人でなく多くの人々が様々な方向から記事を書いていって百科事典を作り上げることこそ、まさにウィキペディアの醍醐味だなと、しみじみ感じました。

占めて今回の成果は以下の通りです。5回目にして記事数は最大、コロナ禍で開催されたことを考慮すると、十分すぎる成果ではないでしょうか(自画自賛含む)

プロジェクト:アウトリーチ/GLAM/Wikipediaブンガク - Wikipedia

以前ですと終了後には打ち上げへ流れますが、何分にもこのご時世ですので、集合写真のみ記念撮影した後、現地解散となりました。

では皆様、次回のイベントでまたお逢いしましょう。次回はぜひいつものお店で打ち上げられますように(決してその場を盛り上げられるような性格ではないですが(^^;)